やたらと無駄に忙しいのが、今の世の中だ。
”働き方改革”とは名ばかりで、今でも定時に家に帰れる勤め人は少ない。
だが、日本は労働生産性が低いと言われている。つまり、労働の効率が悪い。
それほど働いても給料は上がらないからか、すき間バイトをしている人々がいる。
その中身を覗いてみると、経理とか調理補助とか配達とか、あるあるだな。
おもしろいのは、”モーニングケアスタッフ”というのがあり、つまり起床の介助だ。
長時間営業の業態には、すき間バイトが入るすき間が多い。
コンビニ、スーパー、ホテル、居酒屋、コールセンターなどだ。
家に帰って、労働の疲れをいやすべき時に出かけて働く。若くないとできないな。
在宅でもできるすき間バイトもある。
データ入力、事務作業などだ。シール貼りもあるが、これは完全に内職だ。
でも、これら単純な作業は、だんだんAIやAI付きロボットに取られていくか。
少しでも収入が欲しいという労働者と、猫の手も借りたい業界の思惑が一致する。
だから、すき間バイトは経済現象としては当然の成り行きで、めでたいことなのか?
でも、ぼくにはなんだか少し淋しく残念な気がする。
そんなに働かないと、やっていけないのか?結局、長時間労働になってしまってる!
確かに実質賃金は下がり続け、おまけにトランプ由来の物価高の嵐だ。
中には、貯金を貯めて家を建てるという目標を持っている人も、いるんだろうが。
が、夕方までに家路につき、家で今日の疲れをいやすという生活はできないのか?
ひと昔前は労働組合が守り、資本主義の国でも社会主義の国でもその生活ができた。
仕事仲間と交流を温めながら定年まで安心して働き、定年後のサポートも厚かった。
大体、”すき間を埋める”ってこと自体、ろくなものじゃない。かっこもつかない。
すき間なんてない方がいいに決まっている。石垣も上手に組めば、隙間はできない。
コンビニやスーパーは長時間営業をすることで、わざわざ大きな隙間を作っている。
”すき間風が吹く”と言う場合は、男女の間でも国家間でも、仲違いしていることだ。
昔に家にはすき間が多く、北風が吹くと、家の中に寒さが直接運ばれてきた。
換気をする必要がない良さはあるが、暖房しても温かさはすぐに逃げ出した。
仕事ばかりじゃない。現代人は”すき間時間”を嫌い、それを何かと埋めようとする。
典型的なのは、携帯だ。老いも若きも、寝ても覚めても携帯を見続けている。
麻薬のような依存関係となり、すき間時間も携帯によってどんどん拡大してしまった。
すき間時間ができたら何もせず、ボッーっとしよう。その方が、心も体も休まる。
”英気を養う”って言葉がある。そうした方が、明日の仕事に向かって元気が出る。
結局、しっかり休養した方が健康を保てるし、トータルでお得なのは間違いない。



