「所詮、仕事って、人をだますもんでしょ…」という言葉が頭に残った。
ドラマの中で、悪い女が正直な女に吐いたセリフだ。
が、自分の仕事が社会貢献につながっていると思っている人には、受け入れがたい。
が、自分の仕事が真っ当で正直なものだと自信がある者は、そう多くないのでは?
仕事は細かく分業化されているし、一日中パソコンに向かって座っている人もいる。
社会貢献しているのかよく分からないが、「仕事」をこなして給料をもらっている。
営業では、客から新規の契約を少しでも多く取り付ければ、上司から褒められる。
自社の製品が他社のものより格段に優れたものだったら、後ろめたさは全くない。
が、今はどの社の製品も似たりよったりだ。唯一無二の物だと客を騙すしかない。
株屋は人の金を当てにする。貧乏人はゴミとみなし、金を持っている人だけを狙う。
そして、本当は将来どうなるか分からない金融商品を、上手に騙して買わせる。
その商品が大損を出して文句を言ったら、「契約書にこう書いてある!」と凄む。
芸能界は、大勢の人々を騙すことに特化した世界だと言ってもいいかもしれない。
歌・芝居・お笑いなどの場で、「どうだ、私が一番すてきでしょ」とアピールする。
笑顔を振りまき、いい奴を演じ、上手に騙して固定ファンを作ればしばらく安泰だ。
教師は、ひたすら「いい先生」を演じ続ける。そうして、児童生徒を騙し続ける。
人気の教師は、騙すのが上手ってことだ。盗撮で逮捕された教頭も人気があった。
騙すのが下手だと評判の悪い教師となり、教師を続けることも困難になっていく。
寺や神社ときたら、大昔から人々を騙す筆頭格だ。神様や仏様は本当にいるのか?
時に神様のお告げがあったと言うが、それは取りも直さずあんたのお告げだろう。
お布施をはずめば地獄の沙汰も無くなると騙される者は、今はほととんどいない。
年頃の男女の出会いも、本人が意識せずとも騙しのテクニックが存分に発揮される。
女はいかにきれいか魅力的かを。男はいかに頼りがいのある優しい男かを演じる。
双方が騙したつもりでも、早晩飽きてきて、互いの欠点が鼻につきケンカが始まる。
「嘘も方便」とよく言われるが、それは「騙しも方便」ということと同じだ。
真実をさらけ出すことで傷つける事もあり、嘘も騙しも状況によっては必要となる。
どんなに正直そうに見える人でも、本当は生涯の中で山のような嘘や騙しをつくる。
そうなら、「仕事とは、人をだますこと」と割り切って仕事をした方が、気が楽だ。
もう、あれこれと仕事の事で悩むことはないよ。どれだけ騙せるかで楽しめばいい。
が、自分だけは騙すのが難しい。巧く自分を騙せるようになれば他人への罪はない。
「自分は仕事のできる人間だ!」…例え、能力に乏しく上司に叱られてばかりでも。
「私は魅力があふれ、美しい!」…例え、スタイルが悪くて、美人から程遠くても。
「ぼくは、世界一幸せな男だ!」…例え、不幸ばかりが続き、貧乏がお友だちでも。
自分を自分で騙すことこそ最強だ!この世を、もっと楽に楽しく生きていけるよ (^^)


