各誌の朝刊の一面の見出しは、『出生数 初の70万人割れ』だ。
ずっと下がり続けて、ことあるごとに記事にされるから、みな驚かない。
これは、オオカミ少年の話の場合とよく似ている。
政府も自治体も、あれこれ施策や手を打って、がんばって対処する振りをしてる。
思い切ったことはしないので、けちけちしながら補助金もあれこれ出している。
でも、そんなことはほとんど効果なく、婚姻数も出生数も右肩下がりが直らない。
評論家たちは、「改善されないのはいろいろな原因があり、複雑だ」というばかり。
元々見る目がないし、これだと言って責任を取らされるのが怖いから、煙に巻く。
でもぼくは、この原因を一言ではっきりと言えるよ。
”人間の中の自然が、だんだん失われてしまっているから!”だ。
人間が野生動物のように、自然に従って生きていたら、繁栄間違いなしだ。
(絶滅危惧種のように、自然破壊によって滅びようとしている野生動物もあるが)
だから処方は単純明快だ。
”人間の中に、自然を取り戻すこと!”
これ以上のものも、これ以下のものもありえない。
では、”人間の中に、自然を取り戻すこと!”って、どんなことなんだい?
人間の生活や活動の中で、自然界から離れたようなことを、極力潰していくことだ。
一人ひとりの人間の中で自然破壊が進めば、それこそ人間が絶滅危惧種になる。
人間が産み出した科学技術で考えると、核兵器の存在は反自然だ。
核物質は、たしかにウラン鉱物などの自然の一部と言えなくはない。
でも、自然界から無理くり抽出して生物抹殺の武器に化けるんだから、反自然だ。
そんな特別なことではなく、ふつうの人間のふつうの生活を振り返ってみよう。
わが身の生活が、いかに自然から離れているかをチャックしてみればいいんだ。
自然の在り様から大きく離れていれば、それらは婚姻数・出生数の減退につながる。
以下、自然の在り様から大きく離れて、生物としての人間に危機をもたらすもの…
・日がな一日、携帯ばかりを見て過ごしていること(家内はそうだ)
・ハンバーガーなどのジャンクフードが大好きで、よく食べる(ぼくもそうかな?)
・添加物がたくさん入っているハムやソーセージを好み、よく食す(思い当たる!)
・いつも夜遅くまで、”クソどうでもいい仕事”をやらされている(こんな人は多い)
・地下アイドルとかに入れ上げ、身近にいる異性に目が向かない(こんな人も多い)
・初音ミクのような架空の異性しか愛せない(こうなると病気と言ってもいいか?)
・高い家賃を払って、ウサギ小屋と揶揄される部屋に住んでいる(しょうがないか)
・通勤するだけで1日の3時間以上を取られている(都会に住む人のほとんどか?)
・早くに東大や医学部を目指してガリ勉し、子どもらしい体験ができない子ども達
…もう切りがないから、これ以上挙げるのは止めますね。
「そんなん人の勝手だから、あれこれ言うな!」…ごもっともです_(._.)_
「おいしいものは、体に悪いものと決まっているやろ!」…同意です_(._.)_
「やりたくない仕事もしなくちゃ、おまんまの食い上げだ!」…察します_(._.)_
あの養老孟子さんは、こう言ってたな。
”都市はシステムで効率化され、感覚ではなく脳(意識)で考えることが優先される”
だからこそ、現代人は地方社会や自然の中に身を置くことがとても大切になる…と。
いっそのこと政府は、適齢期の若者を3年くらい限界集落に留学させたらどうか?
文化大革命のとき、毛沢東がやった”下放”(若者を農村に送る)みたいにね。
都会生活を好むすれた若者も多いから、徴兵制みたいに強制しないと行かないか?
老若男女、自分がもともと野生生物であることをすっかり忘れちゃっているんだな。
自分という存在は、他の様々な動物・植物たちとは別物の特別な存在なんだと…。
いやあなたはワンちゃん・ネコちゃんと同じ、この地球の自然界の一部なんですよ。
こんなことを本当にみんなが自覚して、自分の生き方・生活の仕方を改めれば…
婚姻率や出生数の低下に嘆くなんて、嘘みたいに無くなっていくんじゃないかな。
これは決して単なる理想論じゃなくて、そのうち国の政策の柱にもなるだろうね!